ひとめぼれした器 〜益子焼 吉村和美さん〜
1999年から益子焼の制作活動をしている吉村和美さんの器との出会いは前職場の倉庫の中で。あの時のハッと心打たれて一目惚れした記憶は今でも忘れられない。
出会いは前職場で数年に一度開催される器展の検品ヘルプを手伝った時のこと。検品中に色々な作家さんの器を手に取っては可愛い!と心の中で呟くくらい。そんな何気ない1日が終わるのかな?と思っていた時に吉村和美さんから届いたダンボールの中身を私がたまたま開封して検品。吉村和美さんの器を手に取った瞬間、なんとも言えぬ彩り豊かな美しい色、リムの美しさ、質感共に心打たれ一瞬で虜に。まさに一目惚れそのもの。笑
私が日頃購入する食器は保守的な物が多く、磁器ようなカチッとした器や割れても買い足せる器ばかり。理由は作家さんの器などは手に入りにくく、デイリーで使う勇気が無い私には勿体無いから。
食器に対して保守的な私が一点物でも手に入れたい!と心動かされ、トロピカルな海を思い出させる大好きなティファニーブルーのような色の器を一点購入。日頃実用的な無彩色の食器が多いので、正直カラフルな色の器をピックアップした自分自信にビックリ。これはきっと食器という観点より吉村和美さんの作品そのものの虜になったんだなと。
轆轤で作りだされた吉村和美さんの器を何十枚も検品して感じたことは、色や質感の美しさだけでは無く、手作り感過ぎがなく凛とした丁寧さがあり、また程よい厚みがあり丈夫そうで日常使いにも適してる器だなと。まさにパーフェクトな作家さん。
次回出会う吉村和美さんの器は、いつも通りの保守的になってしまうけど、食材が美しく彩られそうなペールピンクの素敵な作品と出会えたらいいなぁと一人で楽しく妄想中。
東京へ完全帰省したら神楽坂の“ラ・ロンダジル”や鎌倉の“うつわ祥見”で展示会が開催される日を気長に待って足を運びたい!ワクワク✨